RSSが市場として立ち上がり始めてしばらく経つ(状況をサマライズした日本語記事はこちらを参照)。投資も活発に行われており、近いところではアスクジーブスによるBloglinesの買収など、そこそこの取引規模の案件も見かける(「アスクジーブス、ブログラインズを買収」)。
これから面白くなる、既に面白くなっている市場としてもう少し掘り下げたエントリ「RSS - Really Something Special?」がVentureBlogにあるので、全体状況を整理しつつご紹介したい。
シリコンバレーの状況は
It is hard to travel Silicon Valley these days without hearing the term RSS. People who don't even know what the term means want to invest in it, create companies around it, or add it to their products.
ということで、久しぶりに分かりやすくて強いストーリーに人と資本が集っている様子が伺える。
各社のサービスを俯瞰しつつ、まず覚えておかなければならないと考えているのは新規の概念ではないということ。
The core concept isn't new. Push technology was the hot trend of the mid 90's, spawning PointCast, Marimba and a host of others. What's changed is the wide adoption of RSS as a standard, enabling an explosion of new products and services.
それを言うなら、大抵のサービスは過去に何か下地があるものであり、Blogにしても、CMSとして捉えても焼き直し的なところはある。
技術メリットはこの一文に集約されている。
Making the content machine-readable allows a host of new services and tools to aid you in navigating changing content on the web. Many are already in development.
サービスでもあるが、規格として固まっているため、上位レイヤーにサービスが成立する。RSSをインフラとして、広告やシンジケーションが出てくる訳である。
RSS is developing in the same order as the World Wide Web: content, browsers, plumbing, media, and finally business.
まさに、ホットな領域となっている。
事業領域ごとに
事業領域ごとに見ていく。まずブラウザ。
As RSS spread widely, thoughtful engineers designed a series of useful readers. These allow you to specify the content you want, and the reader will find and deliver it to you. There are now many readers, including You Subscribe, NewsGator, and IntraVNews (for Outlook), SharpReader (Windows client), NetNewsWire (Mac), Bloglines and My Yahoo (Web), as well as many others.
RSS自体の普及の仕方はブラウザとHTMLが出てきたときのことを思い出す。ネットスケープとまでのセンセーショナルな感覚はさすがにないが、ツールとフォーマットが鶏と卵の関係で
Plumbing。生成流通とでも訳すれば良いのだろうか。カテゴリーの切り方には不満もあるが、それはさておき。
We are just starting to get tools to deal with the profusion of RSS content. These include?
* RSS Search engines: Technorati, Feedster, and others.
* Portals for RSS content: Technorati, FeedDemon, Bloglines, Syndic8, Del.icio.us, Blogdex, etc.
* Content Managers & Servers: Six Apart, Blogger, Feedburner, others.There are still interesting services to create in this area, including personalization, security, and other tools surrounding RSS. Plumbing is the area getting the most VC attention these days. When a VC says they're looking into RSS, they generally mean infrastructure.
最も資本が動いているのはこの辺になる。サーチエンジンが莫大な収益が生むことは既に証明されており、HTMLからRSSにデータ配信の規格と方式が変わるとなると、同じことが形を変えて起きると考えたくなるのは自然だろう。両者は完全な代替になるよりも補完関係になるので入れ替え戦にはならないが、1割2割でもシフトが起きるのであれば十分な事業サイズとなる。
流れとしては、まずコンテンツの生成側。このBlogはSix Apart社の製品「MovableType」を利用して作られている。HTMLはともかく、RSSを手で書いて配信するというのは普通考えられない。パブリッシングツールがあり、裏側でRSSも自動的に吐き出される形がスタンダードとなる。ローエンドからCMSを使う習慣が普及している段階であり、中小企業から徐々にCMSが普及してきているという副次効果も生まれている。
次に、大量に生み出されたコンテンツを整理する役割。これはポータルとサーチという、HTMLの世界で起きていることと基本構図は同じとなる。また、高度なパーソナライズが開発されつつあるところから、有名ページに行くという使い方から、自分専用に情報をカスタマイズして使うというトレンドが生まれている。もちろん、このトレンドはRSSリーダー、その先に来るRSS対応ブラウザ、ソーシャルタギング/ソーシャルブックマークと統合されていくことになる。
(そういえば、ソーシャルタギング/ソーシャルブックマークについて取り上げていない。また機会があれば)
メディア。情報の流れが変わるということはメディアが変わるということになる。先月ご招待頂いたPageの講演でも同様の趣旨でBlogの市場を整理したが、一次情報の発信、普及から消費までのコンテンツのライフサイクルと各段階で対応するメディアが再整理されている。
This has grown up with the readers. Some of the existing players are now supporting RSS feeds, and the blogging phenomena has thrown up some new stars (Boing Boing, Instapundit, Endgadget, etc.).
また、大手のBlogはメディア並の影響力を持ち始めており、「**のBlogによると」と大手メディアの情報元というケースも珍しくなくなった。役割の転換が起きている。
ビジネスとして総括。
RSS is still in the plumbing phase, so business and commerce concepts, such as advertising inserted in RSS feeds or charging for subscriptions are just now starting to appear. Some companies are also starting to poke around consumer commerce - Dulance, for example, is providing RSS feeds of price search results, so you know when prices change on items you've been eyeing. Others are exploring syndication of business data, or using RSS as a business communications standard.
RSSとBlogは広告とコマースを伴う。たとえば、自分の落としたいオークション情報や好きなアーティストの最新情報をピンポイントで得られるため、ユーザーは情報監視コストが落ちる。自分の時間利用効率が高くなり、物を知り、購入するステップも変化する。
RSSフィードが広告メディアになるというのも確かに一つであるが、もっと動的なモデルに落ちていくと予想している。
未来像については、改めて次回に。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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