AppleではなくCiscoの子会社であるLinksysからiPhoneという名前のIP電話製品群が登場した。AppleはiPhoneの商標を持っていなかったのだが、たぶんガジェット好きの多くが期待していたiPhoneとは別のモノとして登場したことで、Appleが出すと噂されているiPhoneは別の名前になるようだ。僕はAppleが出すiPhoneは、GSMやW-CDMAの電波を拾う完全にケータイのカタチになるのか、それともiPodベースでこれにWi-Fiを通じたIP電話機能を追加したモノなのか。僕はどちらかというと後者のIP電話ベースでも良いと思って居るんだけれど、どんなカタチになるのか、と思いをはせる部分もある。iPhone関係の話はまた明日か明後日にしておきましょう。
僕は高校生の頃に初めてケータイを持ってから、「僕が欲しいケータイのデザインのカタチ」に変化はない。もちろん内部構造だとか、通信技術だとか、昨今の技術やサービスのトレンドまでは予想だとか理解が及ばなかったけれど、筐体のデザインははっきりしている。それは、折りたたみ型で外面は金属パネル、内側は全面タッチパネルという条件だった。
そして当時から不便だなと思ってきた電話帳やメールは、ケータイを持つと同時に使い始めたインターネットのサービスにインスパイアされて、全部インターネットの上に置いてあるイメージを持っていた。PCから編集すれば勝手にケータイの中の電話帳が更新されるし、メールはケータイからでもPCからでも共通のメールボックスにアクセスしながら利用することが出来る、というものである。
そんなイメージを1997年ごろに考えてから、そろそろ10年が立つ。まあ16歳の頃に考えた10年後というのも稚拙だけれど、少なくともデザインや電話帳やメールなどの統合されたサービスについては、きちんと実現されたのだろうか。いくつかの技術やサービスは、個別に解決に向けた動きや解決そのものを表してくれているので、10年越しの答え合わせをしてみたいと思う。
例えば全面タッチパネルという折りたたみケータイ。折りたたみではないが、全面タッチパネルのケータイはJ-PHONEのパイオニア端末DP-212以来しばらく登場してこなかった。しかしリッチなケータイコミュニケーションツールとして復活を果たしつつある。ウィルコムW-ZERO3、DoCoMoやSoftBankに供給されているhTcのスマートフォンなどは、Windows MobileのOSと組み合わせて、全面タッチパネルのインターフェイスを備えている。マウスではなくペン入力のインターフェイスになっているが、パネルを直接指で押すこともできる。
まっさらなパネルにボタンが描かれていて、指が触れるとプッシュボタンの音がする。タッチパネルが自在にボタンに変化して、押して触ることが出来るというインターフェイスは、とてつもなくアナログとデジタルの融合の感覚(僕は高校生の頃から勝手に「デジログ感」と呼んでいる)がして、僕の好みのインターフェイスではある。僕が今使っているSoftBank X01HTでも、軽いフィジカルフィードバックが返ってくるとうれしい。
実はこの2画面タッチパネル型でちゃんとフィジカルフィードバックもくるようなインターフェイスがほぼ実現されているのが、まだ発売されていないDoCoMoと三菱電機が共同開発した端末である。折りたたみ型の2画面で手前の画面はタッチパネルとなっていて、シンプルな操作画面から標準のプッシュボタン、玄人好みのする細かい機能操作まで、使う人が使い方を選んでボタンをカスタマイズするようになっている。詳しいインターフェイスの遷移は写真をクリックして飛んだFlickrのアルバムの前後の写真を見ていただければと思う。
ちなみにこのケータイには「2画面ユニバーサルデザイン携帯電話」というキャプションが付けられていた。別に僕が10年前からユニバーサルデザインに興味があったか、と言われると全くそんなことは考えていない、いたいけで甘酸っぱい夢見る高校生でしかなかったけれど、当時の理想像がユニバーサルデザインというキャプション付きで実現されそうになっているところには、軽い感動を覚えるのであった。
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