少なくとも生徒の側からしてみれば理不尽な事のように見える学校の制服制度はなぜ必要なのでしょうか。
制服がなくなると服装が乱れて生徒らしからぬ服装になってしまうから?(服装の乱れは心の乱れなんていう標語がありましたね)。
制服を無くしてしまうと生徒たちが良い服を競って着るようになって家計に負担が増えるから?(毎週新しい服を買うのは確かに大変です)
家計に余裕がある生徒が良い服を着て余裕が無い生徒と差が出てしまうから?(これはスポーツのレギュレーションに一見似ていますが「同一条件で勝負をしましょう」と、「ファッションの勝負はするな」の間には大きな違いがあります。美的感覚を養うことは文化の醸成には必須である気がします。美術の授業も良いですが、「君の今日の服の着こなしは素敵だね」と先生が言ってはいけないのでしょうか)
魅力的なデザインの制服で新入生を確保するため?(確かに可愛い/格好良い制服というのはあるしステータスにもなっています)
毎日着る服を考えなくても良いから勉強に集中できる?(少なくとも詰襟よりはトレーナーの方が勉強に集中できそうですが、寝坊した朝に迷わなくてすむのは良いかもしれません)
実際にはもちろん、こうしたルールを作った人たち=文科省、教育委員会、先生、保護者などの理論によってこうした制度が維持されているのだと思いますが、あまり当事者である生徒の立場に立った理由はなさそうです(毎朝服装を考えずにすむ、くらいでしょうか)。
当事者と違う場所でルールが作られ、それが絶対的真理であるかのように受け入れられ、そのルールに疑問を呈することはタブー視され、現場では理由も示されず本質から外れた管理が行われていて、疑問を持った当事者が疑問を投げかけるための窓口は用意されておらず、推理に近い努力をしないとその理由すら分からない。
こうした状況がとてもつらかったので、僕は次第に「権力」と「情報の隠蔽」に敏感になるようになりました。でたらめさを感じる時はいつも、「権力」や「情報の隠蔽」が関係していそうだと気が付いたのです。
制服のルールを作った人たちは生徒を管理する権力を持っていて、その管理手法に関する情報を隠蔽しているために、不便な状況が生まれているように思えます。
でも本当に、情報は隠蔽される必要があるのでしょうか?まっとうな理由があるのならば、それを生徒にも説明できるはずではないのでしょうか。
ここでは中学校の制服制度を変更することは目的ではないので先に進んでみましょう。その他にも色々疑問を持つシステムを考えてみます。
例えば誰も居ない交差点の信号。前回も書いたように僕の実家は田舎ですから、田んぼのあぜ道のような何も無い交差点があって、そこにぽつんと信号が立っています。信号は赤だけど周りに誰も居ない。進むべきか止まるべきか。
信号を「その場所に居合わせた当事者間の約束事である」と考えれば進んでも構わないような気がしますが、「社会との約束事である」と考えると止まらなければならない気もします。
実際は社会との約束事なので止まらないといけないのですが、そもそも「なんでこんなところに信号が必要なんだよ」という疑問が沸いてきます。スピードを出しすぎた車同士がぶつかって死亡事故が起きたから、とかいう理由なのかもしれませんが、そんなにスピードが出ないような仕組みにするとか、せめてロータリーくらいにしてくれれば誰も居ない信号で1分間を無駄に過ごす事は防げるんじゃないかと思えてきます。
これにしても、信号をどこに設置するかという権力は誰かが握っていて、なぜ信号が必要なのか、なぜ信号というシステムが最適だと判断されたのかという情報は隠蔽されています。こうした信号のせいで、僕の家から学校に行くまでの時間は往復で毎日2分間くらい失われていきます。これは1年間で2分x300日=600分=10時間にも相当するわけです。10時間の時間の搾取です!
信号で待たされるのは一般市民なのですから、そこに信号が必要な理由くらい包み隠さずに公開しても構わないじゃないのと思います。(この情報は実際はどこかで入手できるかも知れません。間違っていたらすみません)
電車の非常停止も僕を悩ませます。駅でも無い場所で電車が突然停止したら、なぜ停止したのかがとても気になります。
人身事故だったり、ちょっと早く進みすぎたりしたのかもしれませんが、車内放送で何も通知されずに1分間くらい放置されると、僕はとても不信な気持ちになります。東京に来て山手線に乗って感じたのは、この放送がとても迅速に行われることです。止まった瞬間に「停止信号のため一時停車します」と報告してくれるのはとても気持ちが良いものです。これも、電車を進めたり止めたりす権力と、情報の隠蔽に関係しています。
こうやって見てくると、「好きなようにやりたいのにそうさせてくれない強制的な力」がどうにも気になって、その強制の根拠を納得いくまで知りたがる傾向が自分にあるように思います。
自分が何かを運営してそれに他の人々が参加してくれることがあるならば、できる限りこうした不便さを無くしたい、と常々思っていました。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
nishida on 2005/08/05
自分の知らないことは「情報が隠蔽されている」と考えるのは
思考停止の典型である。
制服も信号も、少し考えたり、しらべたりすればわかることは多いはず。
自分の認知を絶対化して論を展開するところがまさに悪い意味でネットコミュニティ的・・・
反面教師を目指しているのかな?
べべ on 2005/07/21
よく分からないですけど、一つ前のエントリと合わせて、
・「ルールが有るから盲目的に従う」というのは嫌い。
・ルールの意味を知りたい。疑問を解決したい。
・納得のいくルールに変えてみたい。修正していく中で改善できることもあるし、現行ルールの正当性が理解できることもあるだろう。
・でも、実際にはルールに従う側からのアプローチは難しい。自分の体験では多くの壁にぶつかった。
・自分がルールを作る側の立場になったら、従う側の人にこういう思いはさせたくないものだ。
というお話として拝読しました。間違っていたらごめんなさい。
では、今後の連載も楽しみにしています。
ささだ on 2005/07/20
やっぱり変わっておりますね( ´,_ゝ`)
制服は日本は国策として国民を画一化させたかったからじゃないかな?底上げにしろ上潰しにしろ、それが戦後に日本が目指した道じゃねぇすけ?
ただ、環境もかわってきたから、だんだんそれに対応するような急進的で合理的な考えかたが場に合うようになってきたなとも思いますさ。
環境が激変するときに台頭するのは個体差が平均値よりずれている「変わっている」っていわれる人たち。ただの変わった人で終るか、その変わっているが時代にマッチするかは後になってみないとわからないけど、俺個人は現代は常識を疑える人の出番じゃないかなっと思うわけです。
というわけで、近藤社長は今の時代に必要な人だと思うので、いっちょ面白おかしい仕組みをよろしくです。
くい on 2005/07/19
前回のエントリーで取り上げられた「でたらめな仕組み」というのは、みんなが当たり前だと思いこんでいる慣例みたいなものという風に解釈していました。
でも今回「でたらめな仕組み」の正体が「権力」と「情報の隠蔽」となっていて、ちょっと飛躍を感じます。恣意的なものであるのなら、決してでたらめでも何でもないと思うのです。
原因究明については、そんなに結論を急がなくともいいのでは?私たち読者が「でたらめな仕組み」というものを考える機会を与えてくれるというのもこのブログの役割だと思います。
kita on 2005/07/19
信号の話は詭弁がすぎるなぁ。
本当に信号で平均2分も待たされるのかという疑問もありますが(歩道橋がないのかも気になるし)、それ以上に登校日数が300日ってのはアリエナイでしょ。
ま、今回言いたいのはそういう話じゃないってのは分かるんで蛇足ではありますが。
それにしても、近藤さんの実家のほうはそういう無駄なのが多かったんですかね。うちの実家のほうでは信号でそういう事例はみかけなかったなぁ。「あそこはさすがに信号があったほうがいいんじゃね?」って場所はあったけど。
あ、そういえば「小学生に信号を学ばせるために」存在する信号機の話は聞いたことあるな。近藤さんの地元が本当に交通量がないのであれば、それかもね。
asakura-t on 2005/07/18
http://d.hatena.ne.jp/kimototakumi/20040817#p4
信号について昔こんなん書いたんですけど良かったら読んでくり。
はてな大好きです。これからも好きなように生きてください。近藤先生。
タクミン on 2005/07/18
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いや〜。勉強になります。