以前何度かこのブログで、マイクロソフトの検索エンジン・MSN / Live Searchの検索品質の低さについてたびたび指摘をしてきた。キーワード繰り返しや隠しテキストといった、10年前に流行した古典的スパムに対応できていないこと、リンクのスコアリングの方法が悪いことに起因しているであろうGoogleやYahoo!であれば絶対上位に表示しない、レリバンシーが低いサイトを上位に出すことなど、だ。しかしその問題は今日、改善されたようだ。
10月2日未明からLive Searchの順位が激しく変動している。古典的なスパムサイトはかなり除外された上、Yahoo!やGoogleが対応できない、最近流行りのリンクスパムについてもある程度、対応ができている。例えば特定のパターンで貼り付けられたリンクスコアリングの無効化、構成上重要度が低いリンクの無効化などだ。最近話題の有料リンク(Paid Link)のいくつかも排除できている。まだおかしなところはあるけれども、長きにわたり全然手がつけられていなかった過去のLive.jpの惨状を考えるとマイクロソフトがんばったという印象。
先日マイクロソフトからLive Searchのアップデートが発表された。しかし残念ながら、他の検索エンジンでは当たり前のように行われていることを大々的にアピールしたり、注目すべき新機能も実は米国ユーザー向けしか提供されなかったり、そもそも技術的優位性(Googleに追いつきました)をアピールするフェーズではないだろう、とあまり良い印象は持たなかった、というのが正直な感想だった。インデックスサイズはもはや問題ではないし、クエリの揺れや答えを直接表示することなどYahoo!やGoogleからみれば遥か昔に対応できているからだ。
comScore調査の検索エンジンシェアを追うと、2004年8月時点でGoogle 36.1%、MSN / Live Search 14.4%だったのが、2006年8月には44.1%、12.5%と引き離され、今年8月には56.5%、11.3%と大きく水をあけられている。マイクロソフトのバイスプレジデント・Satya Nadella氏は「Live Searchの品質をあげれば、Googleには行かなくなる」と考えているらしいが、それじゃGoogleからLive Searchにスイッチさせることは不可能だ。Live Searchというブランドが、"あなたが探している情報は見つかるよ"という印象を与えられるようにならなければならないと同時に、"Live Searchちょっと使ってみよう"と思わせるようなそんな魅力を与えられる存在にならなければ、少なくともこのシェア低下に歯止めをかけることは厳しいだろう。とはいえ、マイクロソフトが「レリバンシーを改善した」という発表に対して今回は(少なくともlive.jpにて)はっきりわかる程度の改善ができたという点は評価したい。
[追記] 米国版(Live.com)でもアルゴリズムの更新が確認されたようだが、WebmasterWorldを見てもDigital Pointを見ても評判はあまり良くないようだ。Live Search英語版は普段観察していないので、従来比でどう変わったのか私は判断できないのだが、日本語については(キーフレーズは相変らずだが)単キーワードは従来より、ましだと思うのだが。
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